【音声読み上げ】
市販薬の過剰摂取、長期連用に注意
薬局やドラッグストアで手軽に購入できる市販薬。多くの人が利用していますが、「効果があるから」と大量に飲んだり、長期間使い続けたりすると、症状を悪化させる可能性があります。
そこで、市販薬を適切に摂取するために、以下のことを抑えておきましょう。
自身の症状を十分に把握した上で、薬を買うこと。
例えば基礎疾患がある場合など、鼻炎薬の使用には注意が必要です。緑内障や排尿困難があると、鼻炎薬の一部には緑内障を悪化させたり、尿の出を悪くしたりするものもあるので注意が必要です。 点鼻薬を使う場合も、1日5~6回という制限があることを覚えておきましょう。それを超えて使用すると、粘膜が分厚くなり逆に鼻詰まりを起こしやすくなります。また便秘薬の一部には、長期間飲んでいると耐性が生じ、同じ量を飲んでも便意を催さなくなり、慢性化してしまうものもあるので注意が必要です。
薬を買う際には、薬剤師に相談するとよいでしょう。なじみの薬局などを探して、薬剤師に自身の症状を伝えましょう。その際、「1)現在の症状〔2)それはいつから始まったか〔3)今までに同じ症状になったことはあるか〔4)基礎疾患の有無」などの情報を伝えるとよいでしょう。
インターネットの情報だけでは望ましくありません。情報過多になり、一般の人には正確な判断が困難になります。また市販薬には添付文書があり、重要な情報が書かれているので、捨てずにきちんと読みましょう。そして買った市販薬をお薬手帳にメモを取って体調管理に役立てましょう。万が一具合が悪くなったら薬局に問い合わせてみてください。